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三 神はどのようにして、最初の人間を造られたか
神さまは、「自分にかたどって、自分に似たものとして、人間を造ろう」とおっしゃいました。そこで、土のちりで人のからだを造り、命の息をふきこんで、人間をお造りになりました。こうして人間は、生きたものとなったのです。神さまは最初の人間をアダムとお名づけになりました。それよりまえ、神さまは、エデンという楽しい所を造っておかれました。エデンは楽園ともいい、美しい、そしておいしい実のなる木がいっぱい茂っており、神さまはここにアダムを住まわせました。そしてアダムには、「おまえは、ここにあるどの木の実を食べてもよいが、まんなかにある木の実だけは食べてはいけない。もし食べると、死ななければならないから」、と言いつけられました。
はじめ、アダムはたった一人でした。そこで神さまは、助けを造ってやろうと思われて、アダムを深く眠らせ、その胸からあばら骨を一本とり、それで女を造って、あだむのそばに連れてこられました。アダムはこの女を見てたいへん喜び、エヴァという名をつけました。神さまは二人に、「生めよ、ふえよ。海の魚、空の鳥、地上の動物、この世界のすべてのものを従わせよ」とおっしゃって、祝福なさいました。
一 最初の人間はだれでしたか?
最初の人間はアダムとエヴァでした。それで、世界じゅうの人は、みな、アダムとエヴァの子孫になります。ですからこの二人を「人祖」といいます。人祖というのは、人間の先祖ということです。
二 人間は何からできていますか?
人間はからだと霊魂から出来ています。からだは土のちりで、霊魂は神さまのふきこまれた命の息です。それで、私たちの霊魂は、神さまに似せて造られたものになりました。霊魂はいつまでたってもなくなることはなく、また、成聖の恩恵をいただいてたいへんきれいなものになります。
三 神さまはなんのために私たち人間をお造りになったのですか?
神さまが人間をお造りになったのは、人間を、神さまに仕えて天国に入るようにさせるためでした。神さまに仕えるというのは、神さまが、私たちにさせようと思われたとおりのことをすることです。
四 神さまは、私たち人間のために、なにをしてくださいますか?
神さまは私たち人間を深く愛され、すべてよい事をみなお与えくださいます。ですから神さまは、「最もあわれみふかい」といいます。
五 主祷文の始めに、「天にましますわれらの父よ」と祈ります。これは、「天にいらっしゃる、私たちのお父さま」と呼びかけることばです。
六 また、同じ主祷文に、「み国の来たらんことを」という祈りがありますが、これは、「天のお父さま、どうぞ私たちを天国に入らせてください」という意味です。
七 同じく主祷文の中で、「われらの日用のかてを今日われらに与えたまえ」という祈りがありますが、これは天のお父さま。私たちのからだと霊魂に必要なものを、今日もお与えください」ということです。
八 神さまがなにか自分にお恵みをくださったと思ったときは、「神さま、有難うございます」と祈りなさい。また何かよい事をしなければならないのに、どうしてもしにくいというようなことがあったら、「これを神さまに献げよう」と思ってしなさい。
九 私たちはいつも神さまが、何ごとにもお恵みをお与えくださるように願い、朝と晩には、特に、神さまのくださったお恵みに、お礼を言わなければなりません。
朝の祈り
一 目が覚めたら、寝床の上にすわって、「父と子と聖霊とのみ名によりて」ととなえながら、十字架のしるしをしなさい。
二 着物を着て顔を洗ったら、すぐ祭壇か十字架の前にすわって、つぎのようにお祈りしなさい。
神さま。あなたは私を、ご自分の子供のように愛して、いつもたくさんのお恵みをくださいます。この夜の間も私を静かに守って、新しい朝を迎えさせてくださいました。私は心からお礼を言い、一心に愛します。だれよりも一番あなたを愛し、何ごとも、ただあなたをよろこばせるためにだけいたします。そのつもりで、今日一日の私の考えも、望みも、行いも、みなあなたに献げますから、どうぞ私を祝福して、罪を犯さないようにお守り下さい。
また、あなたに代わって、私の世話をしてくださる、お父さまとお母さまをも祝福して、幸福をお与えください。それから私のきょうだいやお友だちそのほかの人々にもみな、たくさんのお恵みもお与えくださいますよう、どうぞお願いいたします。
「天にまします」
「めでたし」
私の守護の天使よ。私はいつもあなたのそばで勉強し、遊びます。どうぞいつも私のそばを離れないで、よい人になれるように導いてください。
三 家を出る前に、聖水をつけて十字架のしるしをするのは、信者の美しい習慣です。
夕の祈り
父と子と聖霊のみ名によりて。アーメン
一 愛する神さま。私はいま、寝るまえに、あなたのみまえにひざまずいて、今日一日いただいたお恵みに、心からお礼を申し上げます。あしたはもっとよくあなたにお仕えすることが出来るように、今から喜んで眠ります。もし私が、何か神さまのお気にいらない事をしていましたら、どうぞみなお赦しくださいますように。そして、私の休みを祝福し、暖かいみ手で私をお守りください。
イエズスさま。今日一日、お父さまやお母さまがくださったご恩に、私に代わって、どうぞたくさんの報いをあげてください。また私の兄弟や友だちをもお守りください。
「天にまします」
「めでたし」
守護の天使よ。私が眠っている間もお守りください。
二 今日一日したことをふりかえって、何か罪を犯していなかったかをよく考えてみて、もし犯していたら、心から悔やんで痛悔の祈りをとなえなさい。
三 寝床に入る前に、忘れずに、聖水をつけて十字架のしるしをしなさい。
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